

お約束を果たせた
昨日、生前頼まれていたご婦人のお葬儀を勤めあげさせていただいた。
初めてご婦人にお会いしたのが亡夫の初盆のお参り。そこで聞いたのがご婦人の「お念仏の声」。
聞けば、「子供の頃から念仏を称えていました」とのこと。
ご主人を亡くして寂しいかと思いましたが、私は自然と御婦人に「奥様、年の順で言えばお母様が次でございます。私が必ずお見送りさせていただきます」と。そして奥様の「よろしくお願いします。」とのことでした。
ご婦人に再度お会いしたのが昨年秋のご主人の1周忌。「無事にお勤めすることができましたよ。」と目の不自由な奥様にお伝えすると「ありがとうございました。」「(私のこと)よろしくお願いしますね。」と後のことを頼まれました。聞くと、ご婦人のいのちは持って今年の春ということだった。 そして、昨日。ご家族の方からご婦人が息を引き取られた連絡をいただいた。 告別式、最後のお顔を見てのお別れ。息子様が、「お母さん、僕を産んでくれてありがとう!」とおっしゃられ、涙する姿をみてただただ私は念仏を称えるのみでした。 亡母の前に息子様は生前自分の母親

子供がいなくったって…
知り合いの園長先生の話ですが、この園長先生は長年にわたり小さなお子さん達を園で預かってこられている方です。ご自身は結婚されていますが、子供はおられません。欲しくても授かりませんでした。 ある日、幼稚園で怪我をした園児の親御さんが捲し立てて園に怒鳴り込んできました。そこでその親御さんが園長先生に向かって言った言葉が、「(自分の)子育てをしたことのない人には親の気持ちわからないですよね!」と。その言葉に園長先生は、「私たち園の職員一同は大切なお子様一人一人のいのちを預かっております。今回の事は、私たちの目が行き届かなかったことで誠に申し訳ございませんでした。…」と平謝りであったそうです。 親が見ていない所での子供の怪我は、親は心配です。怒りの心、「なんで、うちの子供が!」と思う気持ちは当然でしょう。場合によっては園も訴えられることもあることです。 今回の怪我の件で、親の「怒りの心」は園に向けられましたが、それ以上に責任者である園長先生の個人的な事柄にも及びました:「先生にはお子さんがいないでしょ!」ということです。この園長先生は私に「やっぱり自身の子