動物と人間との共存 ー 可能か?

お寺の子供会で、子供達に夏休みに宿題を出している。映画を観ること。アメリカのサンデースクールでよくしていたことであるが、「ブック&フィルムの会」である。月一回の開催で本を読んでのディスカッションや映画を観ての感想会を開いていた。そこには仏教のテイストを織り交ぜて話をしていく。ティーンエイジ(学生)の子供達には好評だった。今、淨願寺の子供会でもこの「ブック&フィルムの会」を開催している。

 

そこで今夏は、子供達に「ジェラシックワールド」の映画を観るように勧めた。映画の内容は、恐竜と人間の共存は果たして可能かどうか? また、遺伝子操作によるクローンと私たちはどう関わっていくのか? ということが大きなテーマとなった。

 

 

 

子供達(低学年)の声は、「動物(ペット)と人間は同じ生き物として大切に扱われるべきだ。」と言う。続いて子供達に話してみた。仏様の話である。

 

 

 

 

涅槃図を観ていただきたい。仏教の開祖、お釈迦様がお亡くなりになられた時の絵である。悲しみの中、お弟子さんたち、縁のあった方達、そして鳥や動物が嘆き悲しみ、お釈迦様の死を痛んだ。たくさんの涅槃図を見ると、中には猫や犬が描かれているのもある。そして、象である。お釈迦様の遣いとして崇められている象。この象であるが、こう言う話が現代にある。

 

南アフリカにいらした野生動物保護活動家のローレンス・アンソニー氏であるが、氏は象と心を通わせた人である。象を保護する前は、象の群は人間から虐待を受けていた。殺害もされた。人間に不信感を抱いている象。保護しても手に負えなかったが、徐々にその不信感が払拭され始めた。信頼を勝ち取ったのである。

 

 

 

 

 

 

 

そして、2012年。氏は心臓発作で亡くなった。その時である! 異変に気付いた象の群れ。もう1年半以上姿を見せなかった象達が、片道12時間はかかるアンソニー氏の場所へ群れをなして弔問に来たのである! しかも2日間に渡って。アンソニー氏の死を悲しんだ。自分たちを助けてくれた氏に哀悼の意を表しにきたのである。心と心が通じ合っていることの証だ。

 

 

 

 

 

お釈迦様の話に戻るが、涅槃図に描かれている象や動物達。人間と動物との共存は可能である。我々人間がペットとして飼われている代表的な犬や猫。門徒さんからよく聞く話であるが、「主人が亡くなって、主人がよくお参りしていた仏間の座布団にうちの犬や猫が座ってお参りをしているのですよ。涙が出てきましたよ。主人が亡くなって犬も猫も悲しんでいるんだとわかります。」と。そうですね。我々人間と動物は繋がっているということです。共存は可能である。そして次世代は、クローンとの共存は果たして可能なのか? 我々に問われる時代が来ている! 合掌

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