子供に携帯やタブレットを使用させるのはどうか?

昨日、毎月開催され参加されるベビーマッサージ教室のお母さん方にお話させていただいた。お話というより、お母さん方に少しお尋ねした。「皆さんの赤ちゃんが大きくなっていくと、例えば2、3歳となってきて家族みんなで外食をした場合、子供を静かにさせるためにスマートフォンなどを見せて騒がないようにしますか?」と聞いてみた。というのも、私自身子供を連れて外食する場合にはどうしてもスマートフォンやタブレットを使って子供を落ち着かせるからである。そして、お母さん方に尋ねた。「子供が大きくなったらいつ携帯電話を持たせますか?」と聞いたところ、「中学生から」がほとんどの方です。そして皆さんに確認した。

大阪府教育庁は2019年2月18日、小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン(素案)を公表。原則禁止とされていた携帯電話の所持について、非常時の連絡や所在把握の観点から、登下校時に限り解禁する方針が示されたからだ。

携帯電話の所持は、それぞれの家庭に責任が委ねられる。学校にはその責任を持ってきてはどうかである。家庭教育によるところだ。現代人は生まれた時からスマホやタブレットを使用している。それを監督する親の責任が今後大きくなる。

そこで、小児科医の森田麻里子先生が子供にテレビやタブレットを見せていいのかどうかということを記事にしてくださった。

 

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「テクノロジー企業のトップが、自分の子どもにはスクリーンを見せる時間をきっちり制限していた」という話や、「教育的な内容であれば大丈夫」「2歳までは見せてはいけない」などと、いろいろな意見があって何が正しいのか混乱してしまいます。実際の研究では、どんなことがわかっているのでしょうか?

 

■テレビっ子のほうが語彙力は高い!?

 

 ワシントン大学の研究者たちは、1994年から2000年にかけて5~7歳の子どもを調査した結果を発表しています。それによると、6~7歳時点での読解力・語彙力テストや短期記憶のスコアは、3歳未満の時にテレビを見ていた時間が多ければ多いほどわずかに低下していましたが、語彙力については、3~5歳時点でのテレビ視聴時間が多いほど、わずかに上昇していました。

 

 年齢によってテレビの影響に違いがあるのは、子どもたちの理解力が異なるからだと考えられています。実は、子どもが教育番組の意味をきちんと理解できるのは、2、3歳以降と言われているのです。

 

 たとえば、2007年にコネチカット大学から発表された研究では、15~24カ月の子ども48人を対象に、テレビ番組を通して新しい言葉を教えることができるかが調べられました。すると、大人が目の前で実物を見せて教えた場合の正解率は67%、大人が物の名前を言うビデオを見せた場合は53%でしたが、教育番組を見せて教えた場合は40%でした。

 まだ内容を理解できない年齢の子どもにとっては、たとえ教育的なプログラムであってもただの映像や音であり、教育的な効果はあまり期待できないようです。

 

 一方で、3歳から10代にかけては、教育番組を見ていると男の子は高校の成績がよくなるという研究もあります。良い内容のコンテンツであれば、2、3歳以降にテレビやタブレットを利用するのは良い影響があるかもしれません。

 

■テレビのつけっぱなしは…

 

 それでは、テレビやタブレットを見せるのではなく、リビングでつけっぱなしにしているのは、子どもにどんな影響があるのでしょうか?

 

 マサチューセッツ大学の研究者たちは、2008年に、テレビを流しっぱなしにすることの影響を調べています。12カ月の子17人、24カ月の子16人、36カ月の子17人を集め、1時間おもちゃで遊んでもらいました。そのうち30分は、お部屋のテレビをつけておき、残り30分は消しておきました。すると、子どもたちがテレビを見るのは6分間に2~10回程度、テレビを3秒以上見ていたのはそのうち30%で、ずっとテレビを見ているわけではありませんでした。

 

 また、テレビを付けた状態だと、おもちゃで遊ぶ時間は5%減少し、集中して遊ぶ時間も減少していたことがわかりましたが、おもちゃを別のものにみたてたり、おままごとのようなロールプレイを含んだりするような複雑な遊びの時間は、テレビがついているかどうかではっきりした差がありませんでした。

 

 つまり、テレビがついていると、やはりわずかに気を散らしてしまうという影響はありますが、本当に集中しておもちゃで遊ぶような時間は、あまり変わらないという結果でした。

 

■すべて“ダメ”ではない。直接体験とともに

 

 赤ちゃんや2歳頃までの子どもは、教育番組から何かを学ぶのは難しいかもしれません。しかしテレビやタブレットを見せることがとても悪いということではなく、人との関わりや直接体験することを通して、学ぶ時間が確保されているかどうかが大切です。

 

 テレビやタブレット、スマートフォンは、それ自体が良いもの、悪いものというものではなく、一つの道具です。2020年からは小学校のプログラミング教育が必修化され、ICT教育も普及が進む流れにあります。子どもの年齢に合わせて、良い使い方を考えていく必要がありそうです。

 

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It’s up to you!(あなた次第ですよ!)と問われているのである。子供に携帯やタブレットを使用することの意味を教えていくことが大切になる。 合掌、

 

 

 

 

◯森田麻里子(もりた・まりこ)先生

1987年生まれ。東京都出身。医師。2012年東京大学医学部医学科卒業。12年亀田総合病院にて初期研修を経て14年仙台厚生病院麻酔科。16年南相馬市立総合病院麻酔科に勤務。17年3月に第一子を出産。小児睡眠コンサルタント。Child Health Laboratory代表

 

 

 

 

 

 

 

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